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審美歯科とは、歯や口元の見た目の美しさを追求する歯科治療の専門分野です。一般的な歯科治療が虫歯や歯周病などの病気の治療を主な目的とするのに対し、審美歯科では機能回復だけでなく、見た目の美しさにも重点を置いています。
歯並びの調整や歯の白さの改善、形の修正など、患者様一人ひとりの悩みに応じた個別のケアを行い、自然で美しい口元を目指します。
長く白い歯を維持したい、前歯の形や色が気になる、笑った時に歯茎が見えるのが気になる…。そんな見た目のお悩みを解決するのが審美歯科の役割です。
審美歯科と一般歯科には、治療目的や使用する素材、費用面で大きな違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った治療法を選ぶことができるでしょう。
一般歯科では、虫歯や歯周病などの病気を治療し、失われた歯の機能を回復させることを主な目的としています。保険診療が適用されるため、比較的低コストで治療を受けることができます。
一方、審美歯科では機能回復に加えて、歯の色や形、配置など見た目の美しさも追求します。高品質な素材を使用するため、多くの治療が自費診療となり、費用は高めになる傾向があります。
私は長年、審美歯科を専門に診療してきましたが、患者様が最も驚かれるのは治療後の見た目の変化です。「もっと早く治療を受ければよかった」とおっしゃる方が非常に多いのが特徴です。
素材面でも大きな違いがあります。一般歯科では保険診療のルールで使用が認められているレジン（歯科用プラスチック）や金属などの限られた素材しか使えません。審美歯科ではセラミックやジルコニアなど、審美性や機能性に優れた高品質な素材を使うことができるのです。
どんな治療法が自分に合うか悩んでいませんか？
治療法の選択は、お口の状態や予算、ご希望によって異なります。カウンセリングで詳しくお話を伺い、最適な治療法をご提案いたします。
審美歯科では、患者様のお悩みに合わせてさまざまな治療法を提供しています。それぞれの特徴を理解し、自分に最適な治療法を選びましょう。
審美歯科で受けられる主な治療法には、ホワイトニング、セラミック治療、ラミネートベニア、ダイレクトボンディング、矯正治療などがあります。それぞれ効果や費用、治療期間が異なるため、目的に合わせて選ぶことが大切です。
ホワイトニングは、歯の表面を削らずに着色や黄ばみを改善し、歯の色を明るくする方法です。オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングの3種類があります。
オフィスホワイトニングは歯科医院で行うホワイトニングで、高濃度の薬剤を使用するため、1〜2回の施術で効果を実感できることもあります。ただし、白さの持続力はホームホワイトニングより劣ります。
ホームホワイトニングは、歯科医院で作製したマウスピースを使って自宅で行う方法です。低濃度の薬剤を使用するため効果が現れるまで時間がかかりますが、持続性が高いという特徴があります。
デュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法で、効果と持続性の両方を得られます。
セラミック治療は、歯の形や色を改善するために、セラミック素材の詰め物や被せ物を使用する治療法です。主にオールセラミック、ジルコニアセラミック、ハイブリッドセラミック、e-max、メタルボンドなどがあります。
オールセラミックは、金属やプラスチックを使用しない完全なセラミック素材で作られており、高い透明度により天然の歯とほぼ同じ見た目を再現できます。
ジルコニアセラミックは、人工ダイヤモンドに匹敵する硬さがあり、長期間使用しても劣化しにくいという特徴があります。
ハイブリッドセラミックは、セラミックと歯科用プラスチックを組み合わせた素材で、強度と見た目の自然さを両立しています。
e-maxは、二ケイ酸リチウムガラスを使用した素材で、優れた強度と審美性を持っています。
メタルボンドは、金属冠にセラミックを結合させたもので、長く品質を維持できることが魅力です。
ラミネートベニアは、歯の表面に薄いセラミックの板を貼り付ける治療法です。歯の形や色、隙間などを改善したい場合に適しています。歯を最小限に削るだけで済むため、健康な歯質を多く残すことができます。
矯正治療は、歯並びを整えることで見た目だけでなく、噛み合わせの改善にもつながります。ワイヤー矯正とマウスピース矯正（インビザライン）があり、患者様の症状や希望に合わせて選ぶことができます。
矯正治療は単に見た目を良くするだけでなく、歯磨きがしやすくなることで虫歯や歯周病のリスクを減らし、顎関節症の予防にもつながる重要な治療です。
審美歯科治療には多くのメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。治療を検討する際は、両方の側面を理解した上で判断することが大切です。
審美歯科治療の最大のメリットは、歯や口元の見た目を改善できることです。きれいな歯並びや白い歯は、清潔感や健康的なイメージを与え、第一印象を良くする効果があります。
見た目の改善は心理的な効果も大きく、コンプレックスが解消されることで自信を取り戻し、積極的にコミュニケーションを取れるようになる方も多いです。
また、定期的に歯科医院に通うことで、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルを早期に発見・治療できるという健康面でのメリットもあります。
さらに、矯正治療による歯並びの改善は、歯磨きがしやすくなることで虫歯や歯周病のリスクを減らし、噛み合わせの改善により顎関節症の予防にもつながります。
審美歯科治療の最大のデメリットは、多くの場合、健康保険が適用されず自費診療となるため、治療費が高額になることです。治療内容によっては数十万円から数百万円かかる場合もあります。
また、セラミックの被せ物やラミネートベニアなどの治療では、健康な歯を削る必要があるため、歯の構造が弱くなる可能性があります。
ホワイトニングでは、一時的に歯や歯茎の感度が増加し、しみる症状が出ることがあります。また、効果は永続的ではなく、時間の経過とともに色が戻ってくるため、定期的なメンテナンスが必要です。
さらに、患者様が期待する結果と実際の結果との間にギャップが生じることもあります。治療前のカウンセリングで十分に説明を受け、イメージを共有することが重要です。
審美治療は全て永続的ではなく、時間とともに素材が劣化することがあるため、定期的なメンテナンスや場合によっては再治療が必要になることもあります。
あなたはどのようなお口元を理想としていますか？
審美歯科治療の費用は治療法や使用する素材、治療範囲によって大きく異なります。ここでは、主な治療法ごとの費用相場をご紹介します。
審美歯科治療は基本的に保険適用外の自費診療となるため、全額自己負担となります。しかし、医療費控除の対象となるため、確定申告で一部の負担を軽減できる可能性があります。
ホワイトニングの費用は、治療方法によって異なります。オフィスホワイトニングは1回あたり約4万円、ホームホワイトニングは約2万5千円、両方を組み合わせたデュアルホワイトニングは約5〜6万円が相場です。
セラミック治療の費用は、素材や範囲によって大きく異なります。
オールセラミックの場合、詰め物は6〜8万円、被せ物は1本あたり8〜22万円が相場です。
ジルコニアセラミックは、詰め物が4〜7万円、被せ物は1本あたり10〜20万円程度です。
ハイブリッドセラミックは、保険適用になる場合もありますが、自費診療の場合は1本あたり3〜5万円程度です。
メタルボンドは1本あたり8〜15万円が相場です。
ラミネートベニアの費用は、1本あたり9万5千円から15万円程度が相場です。前歯6本全体を治療する場合は、60〜90万円程度かかることが一般的です。
矯正治療の費用は、治療法や期間によって大きく異なります。ワイヤー矯正は約60〜150万円、マウスピース矯正は約80〜110万円が相場です。部分矯正の場合は、20〜40万円程度で治療できる場合もあります。
審美歯科治療は決して安い買い物ではありませんが、長期的な視点で見ると、自分の歯を長く健康に保つための投資と考えることができます。
歯科医院によって費用設定は異なりますので、治療を検討する際は複数の医院でカウンセリングを受け、費用と内容を比較検討することをおすすめします。
審美歯科治療は、カウンセリングから始まり、治療計画の立案、実際の治療、そしてアフターケアまで、いくつかのステップを経て進められます。ここでは、一般的な治療の流れと期間についてご説明します。
審美歯科治療の第一歩は、歯科医師とのカウンセリングです。ここでは、患者様の悩みや希望をしっかりとヒアリングし、お口の状態を詳しく検査します。
レントゲン撮影や口腔内写真の撮影、歯型の採取などを行い、現在の状態を正確に把握します。これらの情報をもとに、患者様に最適な治療計画を提案します。
カウンセリングでは、治療内容だけでなく、費用や期間、メリット・デメリットなども詳しく説明します。不安や疑問点があれば、遠慮なく質問してください。
カウンセリングで得た情報をもとに、患者様の希望や予算に合わせた治療計画を立案します。複数の治療法がある場合は、それぞれのメリット・デメリットを説明し、患者様と相談しながら最適な方法を選びます。
治療計画に基づいて、実際の治療を進めていきます。治療内容によって期間は大きく異なります。
ホワイトニングは、オフィスホワイトニングであれば1〜2回の通院で完了しますが、ホームホワイトニングは2〜4週間程度かかります。
セラミック治療やラミネートベニアは、通常2〜3回の通院で完了します。歯の型取りをして技工所で製作し、その間に仮歯を装着することもあります。
矯正治療は最も時間がかかり、症状によって半年から2年以上の期間を要することもあります。定期的な通院と調整が必要です。
審美歯科治療が終わっても、その効果を長く維持するためには適切なアフターケアが欠かせません。定期的な検診やクリーニング、必要に応じたメンテナンスを行うことで、美しい状態を長く保つことができます。
特にセラミックやラミネートベニアなどの治療後は、強い力がかかると破損するリスクがあるため、ナイトガードの使用を勧められることもあります。
ホワイトニング後は、色素の強い食べ物や飲み物（コーヒー、赤ワイン、カレーなど）を控えることで、白さを長持ちさせることができます。
治療後のケア方法は歯科医師から詳しく説明を受け、疑問点があればその都度相談することが大切です。
審美歯科治療は高額な投資になることが多いため、信頼できる歯科医院選びが非常に重要です。ここでは、良い審美歯科医院を選ぶためのポイントをご紹介します。
審美歯科治療は技術と経験が重要です。医院のウェブサイトや院内に症例写真が掲載されているか確認し、自分の希望する治療の実績があるかをチェックしましょう。
また、歯科医師の経歴や所属学会、取得している資格なども参考になります。日本歯科審美学会の認定医などの資格を持っていると、専門的な知識と技術を持っている証となります。
良い審美歯科医院では、十分な時間をかけてカウンセリングを行い、患者様の希望や不安をしっかりと聞き取ります。治療内容や費用、期間、リスクなどを分かりやすく説明してくれるかどうかも重要なポイントです。
無料カウンセリングを実施している医院も多いので、まずは相談してみることをおすすめします。
審美歯科治療では、最新の設備や技術を導入している医院の方が、より精密で質の高い治療を受けられる可能性が高くなります。デジタルレントゲンやCAD/CAMシステム、マイクロスコープなどの設備があるかどうかも確認しましょう。
審美歯科治療後のアフターケアも非常に重要です。定期的なメンテナンスや万が一のトラブル時の対応など、治療後のサポート体制がしっかりしているかどうかも選ぶ際のポイントになります。
保証制度を設けている医院もありますので、事前に確認しておくと安心です。
最終的には、相性の良い歯科医師を見つけることが大切です。信頼関係を築ける歯科医師のもとで治療を受けることで、より満足度の高い結果を得られるでしょう。
審美歯科治療は、単に歯を美しくするだけでなく、機能性も重視した総合的な治療です。適切な治療を受けることで、見た目の改善だけでなく、口腔内の健康維持にもつながります。
治療を検討する際は、メリット・デメリットをしっかりと理解し、自分の希望や予算に合った治療法を選ぶことが大切です。また、信頼できる歯科医院を選び、十分なカウンセリングを受けた上で治療を始めることをおすすめします。
審美歯科治療は決して安い買い物ではありませんが、長期的な視点で見ると、自分の歯を長く健康に保ち、自信を持って笑顔になれる投資と考えることができます。
最後に、どんなに優れた審美歯科治療を受けても、日々のケアが不十分では効果を長く維持することはできません。正しいブラッシング方法や定期的なメンテナンスなど、日常のケアも忘れずに行いましょう。
理想の笑顔を手に入れるための第一歩として、まずは信頼できる審美歯科医院でカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
横浜みなとみらいにある「シャングリラデンタル横浜歯科矯正歯科」では、完全個室・完全予約制で、患者様一人ひとりに合わせた包括的審美治療を提供しています。60分の無料カウンセリングも実施していますので、お気軽にご相談ください。
詳しくはシャングリラデンタル横浜歯科矯正歯科の公式サイトをご覧ください。
Two-dimensional real-time blood flow and temperature of soft tissue around maxillary anterior implants. Nakamoto T, Kanao M, Kondo Y, Kajiwara N, Masaki C, Takahashi T, Hosokawa R.Implant Dent. 2012 Dec;21(6):522-7.
045-211-4618