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WIRE ORTHODONTICS
ワイヤー矯正治療では、まずブラケットという部品を歯の表面に張り付けます。それからブラケットに通したワイヤーに力をかけ、歯並びの乱れを少しずつ矯正していく治療方法です。
治療の歴史も長く世界的に見ても実例が多いのが特徴です。マウスピース矯正と比べ、適応できる治療範囲が広く、歯科医院での微調整も行いやすいため、柔軟に対応が可能です。
ワイヤー矯正は歯科医院でしか装置をはずさないので、24時間作用し続けることを特徴としています。そのため、歯並びが複雑に乱れている場合にも適用しやすいことが大きなメリットです。
矯正治療によって歯が動くのは、歯を支えている歯槽骨に力をかけることに起因します。動かそうとする側に力がかかり続けると歯槽骨の吸収がわずかに進み、反対側にはすき間ができます。
すき間ができた部分には骨が再生しますから、結果的に歯槽骨の量は変わらずに歯の移動が進んでいくのです。この原理はワイヤー矯正にもマウスピース矯正にも共通するものです。
ワイヤー矯正は固定式の装置で行います。そのため、マウスピース矯正のように患者様が脱着することはなく、管理の手間がありません。また、24時間矯正が進むメリットもあります。
歯列の乱れが大きい症例については、マウスピース矯正では対応できないことがあります。一方、ワイヤー矯正は適用できる症例が多い特徴をもっています。
ワイヤー矯正はマウスピース矯正に比べると、複数の方向に力をかけたい症例に向いています。また、咬み合わせを改善したい症例についてもワイヤー矯正の方が適しています。
ワイヤー矯正の治療法や素材について
ワイヤー矯正はいろいろな症例に対応し、多様性のある矯正治療の1つです。そのうえで、「見えにくい方法がいい」「費用をおさえた治療法がいい」など患者様のご要望に合わせ治療法を提案しています。基本となる3つのをワイヤー矯正をご紹介します。
歯の表面(見える面)に矯正装置を着ける方法です。矯正装置が見えることから敬遠する人もいらっしゃいますが、最も基本的な方法なので、エビデンスが豊富で信頼性もあります。
成果が出ているからこそ長く利用されている方法と言うこともできるでしょう。
歯の裏側(舌側)に矯正装置を取り付けるので、周囲の人には違和感を持たれません。一方、表側矯正に比べると適用できる症例が限られますし、担当医師が高い技術を有することを要求します。
また、発音のしにくさや歯の手入れのしにくさなどもこの方法の難点です。
上側の歯は裏側(舌側)に装置を取り付け、下の歯には表側(見える側)に装置を取り付ける方法です。上下ともに表面に装置を着けるより外観的な違和感が少ないですし、上下の両方に対して舌側に装置を着ける方法より治療費を抑えることができます。
金属のブラケットを使用する方法で、最もスタンダードです。外観的に目立ちやすいですが、強度が高いことや、治療費を抑えやすいことなどメリットも多数あります。
歯に近い色合いの白いセラミック製のブラケットを使用する方法です。金属製のブラケットより見た目の違和感が少なく、変色や着色もほとんど起こりません。
白くコーティングしたワイヤーを使用する治療方法です。金属色のワイヤーを使う場合に比べると、外観的な違和感が少なく、周囲の人にも気づかれにくいメリットがあります。また、セラミックブラケットと併用することで、さらに違和感を低減できます。