オールオン4とAll-on-6の違い|全顎インプラント治療の本数別選択基準

「もう入れ歯には戻りたくない」「自分の歯のように噛みたい」——そんな切実な思いを抱えて来院される患者様が、年々増えています。
全顎インプラント治療を検討するとき、多くの方が最初に迷うのがオールオン4(All-on-4)とオールオン6(All-on-6)の違いです。インプラントの本数が違うだけでしょう?と思われるかもしれません。しかし実際には、適応症例・費用・長期的な安定性まで、選択基準は多岐にわたります。
この記事では、日本口腔インプラント学会専門医として数多くの全顎症例に携わってきた立場から、両治療法の違いをわかりやすく解説します。あなたに最適な治療法を選ぶための判断材料として、ぜひ最後までお読みください。
SHANGRI-LA DENTAL YOKOHAMA
オールオン4・All-on-6のどちらが合うか、カウンセリングでご確認ください
シャングリラデンタルでは、オールオン4をはじめとする全顎インプラント治療の選択肢についてカウンセリングを行っています。インプラント本数の選択基準・費用・主なリスクについて、担当医がご説明します。
診療:火・水・金・土・日 10:00〜13:30 / 15:00〜19:00|月・木 定休|TEL: 045-211-4618
オールオン4とオールオン6の基本的な違い
まず、根本的な構造の違いを整理しましょう。
オールオン4(All-on-4)は、4本のインプラントで片顎10〜12本の人工歯をすべて支える治療法です。前方に2本、後方に2本を配置し、後方の2本は30〜45度の角度をつけて傾斜埋入します。この傾斜埋入により、骨量が少ない部位を避けながら、より長いインプラントを使用することが可能になります。
一方、オールオン6(All-on-6)は6本のインプラントを使用します。オールオン4の配置に加えて、中間部に2本を追加することで、より安定した支持構造を実現します。力の分散がより均等になるため、長期的な安定性に優れています。

単純な本数の差ではなく、力学的な設計思想そのものが異なるのです。
オールオン4では4点支持による最小限の構造となるため、カンチレバー(片持ち梁)部分が長くなる傾向があります。後方のインプラントへの負担も大きくなりますが、適切な設計により十分な強度を確保できます。オールオン6では6点支持によってより安定した構造となり、各インプラントへの負担が軽減され、より大きな咬合力にも対応可能です。
適応症例の違い|どちらが自分に向いているか
どちらを選ぶかは、顎の骨の状態・咬合力・全身状態によって決まります。
オールオン4が適している方
骨量が比較的保たれている場合、オールオン4は有力な選択肢です。傾斜埋入技術により、骨量の少ない後方部を回避できるため、骨移植(骨造成)を避けたい方にも適しています。上顎は下顎に比べて骨密度が低いですが、傾斜埋入によって上顎洞を避けながら十分な初期固定を得ることができます。
- 顎骨の前方部に十分な骨量がある方
- 骨移植を避けたい方
- 費用を抑えて治療したい方
- 手術時間・術後回復期間を短くしたい方
- 歯周病でほとんどの歯を残せないと診断された方
- 入れ歯が合わずお悩みの方
オールオン6が適している方
骨密度が低い場合や骨質が柔らかい場合は、より多くのインプラントで支えることで安定性を確保できます。特に上顎で骨質が心配な場合に有効です。
- 骨質が不良な方(骨密度が低い・骨が柔らかい)
- 歯ぎしり・食いしばりの習慣がある方
- 対合歯が天然歯や固定式補綴物の方
- より長期的な安定性を重視する方
- 強い咬合力が予想される方
ある患者様のケースが印象に残っています。50代の男性で、かかりつけ医に「インプラントはできない」と言われ来院されました。精密なCT診断を行うと、骨質の問題が主因でした。オールオン6を選択し、骨造成と同時にインプラントを埋入。治療期間12カ月・15回の通院で、見事に機能と審美を回復されました。
手術・治療期間の違い
手術の侵襲度と回復期間にも差があります。
オールオン4の手術
手術時間は片顎あたり1.5〜2時間程度が目安です。切開範囲が比較的小さく、術後の腫れは軽度〜中等度。回復期間も比較的短い傾向があります。
オールオン6の手術
手術時間は片顎あたり2〜3時間程度になります。切開範囲がやや広く、術後の腫れは中等度。オールオン4よりも回復期間がやや長くなる場合があります。
ただし、どちらの術式でも静脈内鎮静法を使用することで、患者様の負担は最小限に抑えられます。
また、両術式とも条件が整えば手術当日に仮歯を装着する「即時荷重」が可能です。術当日から柔らかいものであれば食事も可能になります。最終的な上部構造の装着までには、インプラントと骨の結合を確認する期間が必要です。
どちらが自分に向いているか、気になりますか?
オールオン4治療の詳細・費用・主なリスクを確認する
治療の種類・標準的な費用・治療期間・主なリスクは治療ページに掲載しています。お口の状態によって適切な選択肢が異なりますので、カウンセリングでご確認ください。
費用の違いと相場
費用面での違いも、治療選択において重要な判断材料です。
オールオン4の費用相場
一般的に、オールオン4の費用相場は片顎あたり200〜300万円程度とされています。使用するインプラントが4本であるため、オールオン6と比較して費用を抑えられる点が特徴です。
オールオン6の費用相場
オールオン6は片顎あたり250〜350万円程度が相場とされています。インプラント2本分の材料費が追加されるため、オールオン4よりも費用は高くなります。費用の差は主にインプラントの本数によるものですが、医院により価格設定は異なります。
なお、インプラント治療は医療費控除の対象です。1月1日から12月31日までの1年間に10万円以上の医療費を支払った場合、一定金額の所得控除を受けることができます。詳細は国税庁のホームページをご確認ください。
費用は高額になりますが、通常のインプラント治療(失った歯1本に対して1本ずつ埋入)と比較すると、全顎治療においては大幅に費用を抑えられます。支払い方法として、現金・クレジットカード(VISA・Master)に加え、120回払いまで選択可能なデンタルローンを用意しているクリニックもあります。

シャングリラデンタル横浜歯科矯正歯科のオールオン4・オールオン6治療
治療の成功は、担当医の技術と経験に大きく左右されます。
シャングリラデンタル横浜歯科矯正歯科では、日本口腔インプラント学会認定専門医である理事長・梶原基弘が、カウンセリングから診査診断・手術・フォローアップまで、すべての工程を責任をもって担当します。
プランニングが治療の9割を決める
「プランニングが治療の9割」——これが当院の診療哲学です。
CTデータや診断用模型をもとに、患者様の口腔状況・ライフスタイルに合わせたカスタマイズトリートメントプランを立案します。オールオン4にするかオールオン6にするかも、この精密な診査診断の結果によって決定します。
最新デジタル機器による安全・正確な治療
術者の技術力に加え、最新治療機器を駆使することで治療の成功率をさらに高めています。
- X-Guide(リアルタイムナビゲーションシステム):インプラントを計画通りの位置に正確に埋入
- CREC3Dスキャナー:口腔内を3Dデータ化し、精密な治療計画を実現
- SICATエアー:気道の測定が可能なレントゲンシステム
データに基づいた安全かつ正確な治療を提供しています。
静脈内鎮静法による無痛治療
外科手術と聞くと不安を感じる方も多いでしょう。当院では静脈内鎮静法を使用し、眠った状態でインプラント手術を受けていただくことが可能です。体感ではあっという間に治療が終了します。
最長15年の保証制度
治療が完了しておしまいではありません。最長15年の保証制度を設けており、メンテナンス時も理事長自らが経過を確認します。連携クリニック「OCEAN DENTAL OFFICE MINATOMIRAI」との協力により、休診日のサポート体制も整えています。
クリニック選びで失敗しないための3つのポイント

オールオン4・オールオン6は、担当医の経験と知識で治療の成功率が大きく変わる、難易度の高い治療です。クリニック選びは慎重に行う必要があります。
1. 担当医の専門性と実績
日本口腔インプラント学会専門医などの資格を持ち、難症例にも対応できる実績があるかを確認しましょう。骨造成(骨を足す治療)ができる医師がいるクリニックでは、他院で断られた症例も治療できる場合があります。
2. 最新機器・設備の充実度
近年、治療のデジタル化が大きく進歩しています。リアルタイムナビゲーションシステムや3D光学スキャナーなどを積極的に導入しているクリニックは、安全性・正確性の面で優れています。
3. 長期的なアフターフォロー体制
インプラント治療後は、インプラント周囲炎のリスクがあります。
インプラント周囲炎とは、インプラント周辺組織に歯周病菌が増殖し、インプラントを支える組織(歯肉や骨)が破壊される状態です。症状が悪化するとインプラントが抜け落ちることもあります。定期的なメンテナンスと保証制度が充実しているクリニックを選ぶことが、長期的な成功につながります。
まとめ|あなたに最適な治療法を選ぶために
オールオン4とオールオン6の違いを整理すると、以下のようになります。
- オールオン4:4本のインプラントで片顎全体を支える。費用を抑えたい方・骨量が比較的ある方・手術侵襲を最小限にしたい方に適している
- オールオン6:6本のインプラントでより安定した支持構造を実現。骨質が不良な方・強い咬合力がある方・長期的安定性を最重視する方に適している
どちらが正解かは、患者様一人ひとりの口腔状況・ライフスタイル・ご希望によって異なります。大切なのは、精密な診査診断のもとで最適な治療法を選択することです。
「他院でインプラントはできないと言われた」という方も、ぜひ一度ご相談ください。当院では骨造成・オールオン4・オールオン6など幅広い治療選択肢を持ち、難症例にも対応しています。
あなたの理想の口元を、一緒に実現しましょう。
▼ 無料カウンセリングのご予約・詳細はこちら
完全個室のプライベート空間で、理事長が直接お話をお伺いします。疑問や不安はすべて解消してから治療をスタートできます。まずはお気軽にご相談ください。
関連コラム
横浜市西区みなとみらい
全顎インプラント治療の選択は
シャングリラデンタルでご相談ください
オールオン4・All-on-6のどちらが適するかを、担当医がお口の状態に合わせてご説明します。
Web予約は24時間受付中です。
診療:火・水・金・土・日 10:00〜13:30 / 15:00〜19:00|月・木 定休
著者情報

理事長
梶原 基弘 NORIHIRO KAJIWARA
- 出身地:福岡県
- 趣味:アメリカンフットボール、スノーボード
- よく手に取る本:歯科関連書籍
- 座右の銘:「人事を尽くして天命を待つ」
- 好きなアーティスト:マルーン5
- 経歴
- 九州歯科大学口腔インプラント科医員 外来診療チーム長
- 九州歯科大学口腔再建リハビリテーション学分野(口腔インプラント学)大学院歯学博士
- 関東医療法人 東京都、神奈川県にて院長に
- 資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会
- JSOI 日本口腔インプラント学会専門医
- 九州歯科大学歯学博士
投稿論文
- Soft tissue biological response to zirconia and metal implant abutments compared with natural tooth: microcirculation monitoring as a novel bioindicator. Kajiwara N, Masaki C, Mukaibo T, Kondo Y, Nakamoto T, Hosokawa R.Implant Dent. 2015 Feb;24(1):37-41.
- Comparison of plaque accumulation and soft-tissue blood flow with the use of full-arch implant-supported fixed prostheses with mucosal surfaces of different materials: a randomized clinical study. Kanao M, Nakamoto T, Kajiwara N, Kondo Y, Masaki C, Hosokawa R.Clin Oral Implants Res. 2013 Oct;24(10):1137-43.
- Two-dimensional real-time blood flow and temperature of soft tissue around maxillary anterior implants. Nakamoto T, Kanao M, Kondo Y, Kajiwara N, Masaki C, Takahashi T, Hosokawa R.Implant Dent. 2012 Dec;21(6):522-7.
