虫歯・歯周病が重なって歯がボロボロに…フルマウス治療で一括再建できる条件とは

「毎日歯磨きしているのに、なぜか虫歯が繰り返す」
そう感じたことはありませんか?
虫歯と歯周病が同時に進行し、気づいたときには複数の歯がボロボロになってしまっていた——そんな状況に追い込まれた方は、決して少なくありません。部分的な治療を繰り返しても根本が変わらず、また同じ問題が起きる。その繰り返しに疲れ果てている方も多いのではないでしょうか。
こうした状況に対応できる治療として、近年注目されているのがフルマウス治療(全顎治療)です。お口全体を包括的に診断し、根本から再建していくアプローチです。
本記事では、フルマウス治療とは何か、どのような方が対象になるのか、治療の流れや費用面のポイントまで、専門家の視点から丁寧に解説します。
SHANGRI-LA DENTAL YOKOHAMA
フルマウス一括再建の適応について、まずはカウンセリングで確認を
シャングリラデンタルでは、虫歯・歯周病が重なった状態のご相談にも対応しています。フルマウス治療の適応・費用・治療期間・主なリスクについて、担当医がお口の状態をもとにご説明します。
診療:火・水・金・土・日 10:00〜13:30 / 15:00〜19:00|月・木 定休|TEL: 045-211-4618
なぜ虫歯・歯周病が「繰り返す」のか?根本原因を見逃していませんか
歯がボロボロになってしまう背景には、単なる「磨き残し」以上の問題が潜んでいることがあります。
虫歯の原因が咬み合わせのズレにある場合、悪い部分を削って被せるだけでは不十分です。咬み合わせが改善されなければ、同じ箇所に過度な力がかかり続け、虫歯が再発したり、別の歯に問題が波及したりするリスクが残り続けます。

歯周病についても同様です。歯周病は細菌による感染症であり、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていきます。1本の歯を失うと、隣接する歯への負担が増し、連鎖的に他の歯も失うリスクが高まります。
「歯が1本くらい抜けても大丈夫」と思っていると、その1本の喪失が他の歯が抜ける原因になることもあります。
また、歯の喪失は全身の健康にも影響します。咀嚼能力が低下すると消化器官への負担が増し、さらに近年の研究では残存歯が少ないほど認知症の発症リスクが高いという関連も報告されています。
つまり、部分的な治療だけでは「その場しのぎ」になってしまう可能性があるのです。
フルマウス治療(全顎治療)とは?その本質を理解する
フルマウス治療は、「口全体を一括で治す」治療です。
正確には、痛みや困りごとがある部位だけに着目するのではなく、お口全体の健康を考慮して進めていく治療のことを指します。「咬合再構成」とも呼ばれることがあり、虫歯・歯周病・咬み合わせの問題を同時進行で改善していくアプローチです。
痛みを除去する処置はもちろん最優先で行います。ただし、原因を解消しなければ、また同じトラブルが発生します。この考え方こそが、フルマウス治療の根幹です。

フルマウス治療が向いている方の特徴
以下のような症状や状況に当てはまる方は、フルマウス治療の適応となる可能性があります。
- あごを動かすとき異音がしたり、痛みや違和感を覚えたりする
- 毎日歯磨きしているのに、虫歯や歯周病で歯がボロボロになっている
- 生まれたときから歯が弱いとあきらめている
- しばしば歯が折れたり、欠けたりする
- 歯と歯ぐきの境界部分がなぜか削れている
- 以前より食べ物を噛みにくい、咬み合わせが悪くなった気がする
- 部分的な治療ではなく、口全体の状態を良くしたいと思っている
- 詰め物・被せ物や入れ歯を作り直す回数が人より多い
- 冷たいものや熱いものを食べると歯がしみる
- 歯の痛みが数か所あり、噛めない・食事がつらい
- 最近歯が長くなった気がする
- 昔入れた詰め物・被せ物が変色しているので変えたい
これらの症状が複数重なっている方ほど、フルマウス治療による根本的な改善が必要な状態と考えられます。
フルマウス治療で一括再建できる条件とは
フルマウス治療は、誰でも・どこでも受けられるわけではありません。
この治療を実施するには、歯科医療の経験と知識を豊富に持ち、複数の診療科の知見を統括できる歯科医師の存在が不可欠です。そのため、フルマウス治療を提供できる歯科医院の存在自体が貴重です。このような観点で治療を行う歯科医院は、多くはありません。
治療を受けるための医院側の条件
フルマウス治療を適切に提供できる歯科医院には、以下のような体制が求められます。
- 複数の診療科が連携できる総合的な診療体制
- 精密な検査・診断設備(デジタルX線、口腔内スキャナーなど)
- 咬合(咬み合わせ)を含めた包括的な治療計画を立案できる専門知識
- 患者さんとの丁寧なカウンセリングを行う体制
患者さん側に求められること
フルマウス治療は、ある程度の期間がかかります。
治療期間中、患者さん自身のモチベーション維持も非常に重要です。治療のゴールを明確に共有し、歯科医師と二人三脚で進めていく姿勢が、治療成功への鍵となります。
また、フルマウス治療は自由診療となるため、保険診療と比較すると費用がかかります。治療を始める前に、費用面についても十分に確認・納得したうえで進めることが大切です。

精密検査とカウンセリングが成功の鍵
フルマウス治療においてもっとも重要なのは、「精密検査」と「カウンセリング」の2点です。
残存歯の数や顎の骨の状態、疾患による影響、患者さんの希望など、それぞれを考慮したオーダーメイドの治療計画が必要です。しっかり検査して、どのような治療を希望されるかをお伺いし、それをしっかり説明して同意のうえ治療を進めることが、治療成功への条件となります。
「治療は準備が9割」という考え方のもと、その時だけの対処療法ではなく、患者さんの健康な未来を見据えた根本療法を提供することが重要です。
フルマウス治療の詳細・費用・主なリスクを確認する
一括再建の標準的な費用・治療期間・主なリスクは治療ページに掲載しています。適応かどうかはカウンセリング・診査でご確認いただけます。
フルマウス治療の主な治療法と選択肢
歯がボロボロになってしまった状態でも、残せる歯・残せない歯を精密に見極め、最適な治療法を組み合わせることができます。
インプラント治療
失った歯の根の代わりに人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。見た目や使用感が天然の歯に最も近く、取り外しの必要がありません。多数歯を失った場合でも、インプラントを複数本埋入することで全体を支えることができます。
All-on-4(オールオン4)
4〜6本のインプラントを埋入し、その上に全ての歯冠を並べる方法です。
毎日の取り外しの必要もなく、見た目にはわかりにくい仕上がりとなります。多数歯を失った方に対して、比較的少ないインプラント本数で全体を支えられる点が特徴です。
セラミック治療(詰め物・被せ物)
残っている歯の虫歯治療や形の崩れた被せ物の交換に用います。セラミックは天然の歯に近い色味を再現でき、金属アレルギーの心配もありません。審美面と機能面の両方を追求できる選択肢です。
義歯(入れ歯)との組み合わせ
インプラントと入れ歯を組み合わせるケースもあります。例えば上顎はインプラント、下顎は精密義歯といった組み合わせも可能です。患者さんの口腔内の状態や希望、費用面を考慮してオーダーメイドで決定します。

咬合治療(咬み合わせの改善)
フルマウス治療において、咬み合わせの改善は非常に重要な要素です。
咬み合わせが正しく整っていなければ、どんなに精密な補綴物を入れても、長期的には問題が再発するリスクがあります。全体の咬み合わせを考慮した治療計画を立てることが、フルマウス治療の核心です。
フルマウス治療のメリットとデメリット
フルマウス治療を検討する際は、メリットとデメリットの両方を正確に理解することが大切です。
メリット
- 自覚できていない問題点も発見できるので、トラブルを小さいうちに解決できます
- 早期の対処によって悪化を防ぎ、長期的に治療費や治療期間を抑えることができます
- 疾患のリスクが上がっている箇所を確認・指摘できるので、具体的な予防ができます
- 健康面・機能面に加えて、審美面も追求した診療が可能です
- トータル的にはコスパ・タイパがよくなる治療です
デメリット
- 自由診療のため、保険の治療に比べると費用がかかります
- 複合的な治療サポートを行うため、治療期間が長くなります
- 全顎治療を提供できる歯科医院が限られているため、医院選びが重要です
「費用がかかる」というデメリットは確かにあります。しかし、部分的な治療を何度も繰り返すことで積み重なるコストや、歯を失い続けることで生じる健康リスクを考えると、根本から解決するフルマウス治療はトータルで見て合理的な選択といえます。
シャングリラデンタル横浜歯科矯正歯科のフルマウス治療
横浜でフルマウス治療を検討されている方に、ぜひ知っていただきたいクリニックがあります。
シャングリラデンタル横浜歯科矯正歯科は、2024年5月に開院した歯科クリニックです。横浜駅から徒歩圏内に位置し、夜は20時まで、土日も診察が可能です。お仕事をされている方でも通いやすい診療体制を整えています。
理事長・梶原基弘が主治医として担当
当院では、理事長である梶原基弘が主治医として、すべての治療を管理・担当します。
梶原理事長は九州歯科大学口腔インプラント科での勤務を経て、歯学博士を取得。口腔インプラント学の専門家として豊富な経験を持ち、日本口腔インプラント学会専門医の資格を保有しています。「人事を尽くして天命を待つ」を座右の銘に、患者さん一人ひとりに誠心誠意向き合う診療を実践しています。
「ここに来たら大丈夫」——そう思っていただけるクリニックを目指しています。
根本療法を追求する治療哲学
当院のフルマウス治療は、痛みや困りごとがある部位だけに着目するのではなく、お口全体の健康を考慮して進めます。
虫歯の原因が咬み合わせにある場合、咬み合わせを改善しなければ虫歯の再発やほかの部位で問題が起こるリスクは残り続けます。このような観点で治療を行う歯科医院は多くはありませんが、当院では常に問題解消を見据えた治療を行っています。
複数の診療科が連携し、総合的な診療でお口の健康状態を改善していきます。健康状態がよくなるうえに口もとに自信が持てるようになる——それが当院のフルマウス治療が目指すゴールです。
丁寧なカウンセリングと精密な診査診断
患者さんとのコミュニケーションやカウンセリングをゆっくり丁寧に行い、精密な診査診断を行ったうえで、患者さんにとって最良の治療をプランします。
治療のゴールを明確にし、お口全体に考慮された治療の道筋を立てることで、必要な処置をスピーディーに進めることができます。「お口の健康を守りたい」「天然の歯を大切にしたい」という方の相談に、全力でお答えします。
まとめ:歯がボロボロでも、諦めないでください
虫歯と歯周病が重なり、歯がボロボロになってしまった状態は、決して「手遅れ」ではありません。
フルマウス治療は、お口全体を包括的に診断し、根本から再建できる治療法です。部分的な治療を繰り返してきた方、何度も詰め物・被せ物を作り直してきた方、咬み合わせの悪さを長年放置してきた方——そのすべての方に、新たな選択肢を提示できます。
大切なのは、今すぐ一歩を踏み出すことです。
フルマウス治療には費用と時間がかかります。しかし、トータルで見たときのコスパ・タイパは、部分治療の繰り返しよりも優れています。何より、しっかり噛めるお口を取り戻すことは、全身の健康と生活の質に直結します。
シャングリラデンタル横浜歯科矯正歯科では、あなたのお口の状態を丁寧に診査し、最良の治療プランをご提案します。まずはお気軽にご相談ください。
シャングリラデンタル横浜歯科矯正歯科 フルマウス治療の詳細はこちらからご確認いただけます。口もとの悩みを抱えたまま過ごす日々に、終止符を打ちましょう。
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横浜市西区みなとみらい
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著者情報

理事長
梶原 基弘 NORIHIRO KAJIWARA
- 出身地:福岡県
- 趣味:アメリカンフットボール、スノーボード
- よく手に取る本:歯科関連書籍
- 座右の銘:「人事を尽くして天命を待つ」
- 好きなアーティスト:マルーン5
- 経歴
- 九州歯科大学口腔インプラント科医員 外来診療チーム長
- 九州歯科大学口腔再建リハビリテーション学分野(口腔インプラント学)大学院歯学博士
- 関東医療法人 東京都、神奈川県にて院長に
- 資格・所属学会
- 日本口腔インプラント学会
- JSOI 日本口腔インプラント学会専門医
- 九州歯科大学歯学博士
投稿論文
- Soft tissue biological response to zirconia and metal implant abutments compared with natural tooth: microcirculation monitoring as a novel bioindicator. Kajiwara N, Masaki C, Mukaibo T, Kondo Y, Nakamoto T, Hosokawa R.Implant Dent. 2015 Feb;24(1):37-41.
- Comparison of plaque accumulation and soft-tissue blood flow with the use of full-arch implant-supported fixed prostheses with mucosal surfaces of different materials: a randomized clinical study. Kanao M, Nakamoto T, Kajiwara N, Kondo Y, Masaki C, Hosokawa R.Clin Oral Implants Res. 2013 Oct;24(10):1137-43.
- Two-dimensional real-time blood flow and temperature of soft tissue around maxillary anterior implants. Nakamoto T, Kanao M, Kondo Y, Kajiwara N, Masaki C, Takahashi T, Hosokawa R.Implant Dent. 2012 Dec;21(6):522-7.
